比良山系/安曇川/八幡谷  報告書

【メンバー】
 CL山川眞郷(2)  SL/装備 岩澤貴士(2)  請川剛史(2)  近藤昂一郎(3)

【日程】
 8月5(Sat)~6日(Sun)  前夜アプローチ  予備日なし 

【行程】
 入渓~二つ目のゴルジュ後の二俣~山頂~比良駅着

文責・山川(2)

8/ 6(日)晴れ
5日(Sat)  堅田駅21時集合。駅よりTaxiで葛川細川の集落へ。
6日(Sun)  5:00起床  5:30出発  6:00入渓  7:35二つ目のゴルジュ後の二俣 10:15山頂(30分休憩)  13:35比良駅着

今回は比良の少し難しめの沢(3級)に入ってみた。何でも、ゴルジュが壮観らしい。確かに遡行図を見ると4つのゴルジュが記されている。沢の選定理由としては、遡行自体よりもトレーニングの方(特に悪場での確保やルートファインディング)に重きを置いた。それ故、この沢に泳ぎを要する箇所はない。
  さて、今回はいつもと違って下車駅集合である。夜9時に堅田駅に集合する。この日は花火大会だったのであるが、あまりパッとしなかった。定刻通り集合し、タクシーに乗る。ここで、ちょっとしたアクシデント。運転手が細川の集落のことをあまり理解していないようで、安曇川を大分下り高島まで行ってしまう。前回のことも含め、沢のアプローチは甘く見てはならないようである。
  来た道を引き返し、細川集落で下ろしてもらう。結局1万円取られてしまった。坊村の少しさきだから8千円台で行けたのに…。沢の右岸にある集会場の広場で寝ることにしよう。
   翌朝5:00起床。昨日は暗くて分からなかったが、水量が少ない。梅雨明け時ってこんなものなの? 身支度を整え5:30出発。右岸沿いの車道を10分ほど歩くとプチダム(大きな堰堤)にぶちあたる。が、右岸側に丸太の階段が作られているので楽に越えられる。素晴らしい。
  プチダムの上は広い河原になっていて、そこで登攀具を装備する。河原の広さが水流の少なさを際立たせている。入渓してしばらくは、両岸の傾斜も緩く沢自体に変化はない。2m程の小滝を幾つも超えながら距離を稼ぐ。
  稜線まであと半分というところで二俣を迎える。その手前の目印として高さ70mのガレとあるが、40~50m程だと思う。尤も第2の目印である右岸の2段15mが顕著であるため、まず間違えることはないだろう。
  二俣の先からいよいよゴルジュである。資料によると、各ゴルジュとも1つはバランスの要る滝を有するとあるが、確かにそのようだ。両岸はそれほど高くはなく、落差こそ少ない(個人的には壮観とは思えない)が、ホールドが細かい…。請川を適宜お助け紐でフォローしながら、第1のゴルジュは特に問題なく通過する。
  第2ゴルジュは出口の8mが少し悪いようだ。ここはロープを出し、山川がトップ、岩澤と近藤がプルージックで登り、請川は確保した。特に時間をロスすることなく通過する。登攀には合計20分くらい掛かった。
  第3ゴルジュが最も厄介なようだ。3段8mは上段が被っていて左右に避けなければならない。山川は右のバンドを斜上するが、結構バランスの要るルートである。近藤は右から大きく高巻いた。請川は岩澤のフォローのもと左から巻いた。出口の6mは狭い岩溝に掛かっている。山川がシャワーで登るが、4m程登ったところで落ちる。恥ずかしい奴だな。うしろの近藤曰く悪い落ち方ではなかったそうだ。確かに擦り傷で済んだが。次に近藤がトライするが少し登って下りてくる。再び山川が登り、今度は問題なく登る。近藤もそれに続く。今回が僕達のシャワークライム初体験になると思う。シャワークライムは上からの水に圧倒されずに、落ち着いて登ることがポイントだろう。特に上からの水で顔を伏せながらになるホールド探しは慎重に。確実に使える場所を使おう。因みに岩澤と請川は巻いた。
  これでゴルジュは一段落着いたと言ったところか。沢は倒木や土砂で荒れており、通りにくいことこの上ない。別の意味でいやらしいと言える。そのせいか、第4のゴルジュはそのゴルジュだったのかどうかは良く分からなかった。つまり、ゴルジュのようなものは確かにあったが、遡行図のような多くの滝を掛けるものではなく、あっさりとした短いものだった。
  ここまで来るとかなり高度も上がってきたようだ。沢も所々伏流となり、源頭部の様相を呈するようになる。小滝の相手をしているうちに、最後の分岐が現れる。右岸から多段50m滝を掛けるのが本流である。正面のルンゼに入りそうだが、これは枝沢だ。この50m滝は微妙にバランスを要する。また、周囲は開けているので高度感も多少あるが、全員問題なく通過。この後、20分程ガレを詰め登山道に出る。右に1分程登れば武奈ヶ岳山頂である。今回はコースタイムとピッタリ。みんな、やるね。
  虫の多い山頂で後片付け&写真撮影をする。言い忘れたが、この間、部費で防水性のデジカメを購入したのである。HPにアップすることを考えるとやっぱデジカメでしょ。これでみんな気兼ねなく山の写真が撮れるね。
  武奈ヶ岳からはイブルギのコバと北比良峠を経由し比良駅に下る。山川は例のごとく体を酷使すべく走って下る。後の3人はゆっくり下るようだ。
  ここからは山川の視点。イブルギのコバ経由だと登り返しがないので楽である。今日は日曜日&晴れなので登山客が多い。下山の難所、比良スキー場に差し掛かる。6月に来たときも工事をしていたが、スキー場は取り壊すようだ。それにしても暑い。暑すぎる…。
  北比良峠を越え、ダケ道に入ると幾分涼しくなる。滑りやすいので減速しながら下る。大山口からはまた走る。そして比良駅が見えてきたあたりでばてた。のろのろ走って何とか比良駅に着く。12:35到着。前々回の八池谷の帰りも走ったけどあんまり時間は変わらなかったようだ。4分後に電車が来たのでそれに乗る。岩澤達が着いたのはその1時間後のことである。みんな、お疲れ様。

反省会記録
        

 まずはアプローチについて。タクシー運転手の地理感を盲信してはならない。これも前もって地形図を読んで、大凡の位置関係を把握しておく必要がある。概念把握にはエアリアが便利なようだ。
  沢自体には特に問題はなかった。ルート選択には山川と近藤が「楽に行けるところでも敢えて困難な道を選ぶチャレンジ型」、岩澤と請川が「とにかく安全確実な道を選ぶ回避型」という傾向が出てきたが、岩澤も滝はしっかり登っているようだし、請川も前回の黒倉又谷に比べるとかなり慣れてきている様子だった。ちょっと安心。
  内容的にはあまり満足ではないが、下山も含めて合宿前の良いトレーニングにはなったと思う。
  ありがとうございました。