2004年 八ヶ岳報告書

【日程】
 2004年12月23日~27日

【主な行程/メンバー】
 12/24 阿弥陀岳北稜/CL尾崎(4) SL矢崎OB
 12/25 石尊稜/CL尾崎(4) SL矢崎OB
 12/26 赤岳鉱泉~赤岳~阿弥陀岳~赤岳鉱泉/CL尾崎(4) SL田中(4) 装備・伊藤(1) 食料・近藤(1) 大西(6)
 12/27 赤岳岩場鉱泉~硫黄岳~天狗岳~中山峠~渋の湯/CL尾崎(4) SL田中(4) 装備・伊藤(1) 食料・近藤(1) 大西(6)

文責・尾崎(4)

 尾崎と矢崎OBは先行して入山する。近江今津駅で矢崎号に拾ってもらって、高速道路を使わずに下道で爆走する。尾崎は前日まで熱を出して寝込んでいたので、矢崎号内部の寒さはこたえたのであった。

12/23
 美濃戸口11:00~赤岳鉱泉14:10~行者小屋BC15:00

 車窓から八ヶ岳が見え始める。やっぱり全体が茶色い。今年は雪が少ないのだ。雪が少ない、楽しくない、くらいで済んでいるうちはいいのだが、地球温暖化は深刻だ。

 美濃戸口の駐車場に駐車。一日750円だ。なぜか矢崎さんは二日分しか払わなかった。この訳はあとで明らかになる。

 快晴、無風である。気温も高い。出発するが、尾崎は体調が悪く、ピッチがあがらない。北沢に入り、何度か沢を渡り、のらりくらり進んで赤岳鉱泉へ。雪はやっぱり少ない。テントは数張。静かなものである。小屋前の人工氷瀑「アイスキャンデー」がかっこいい。ギア類も赤岳鉱泉で500円でレンタルできる。是非今度はアイスクライミングもやりたい。

 途中で石尊稜はどれか確かめながら行者小屋に到着。夜は矢崎さんのかす鍋を食す。水はテント場近くでとれる。

12/24 阿弥陀岳北稜
 起床5:00~出発7:10~9:00~赤岳11:50~行者小屋BC・撤収13:00~赤岳鉱泉BC14:00

 快晴、微風。朝ご飯をかなりゆっくりとり、出発。すこしゆっくりしすぎた。完全に夏道沿い。夏道が中岳沢のコルに向かってトラバースを始める。尾根を2本くらい横切るが、中岳沢がきれいに見えるあたりで、道から支尾根を上がる。ここでアイゼン装着。どうもこの尾根上のコブがJPでないか。でも夏道がトラバースを始めるところのすぐ上の小ピークもJPっぽい。
 ここで尾崎、ヘルメットとハーネス装着。この辺でつけるのが無難。すぐに灌木の急斜面を登るが、これはすぐに抜ける。一年生がいるならばロープをフィックスするのが無難。すると岩場が登場。矢崎OBここで登攀具装着。
 1P目尾崎トップ。岩場左手から登る。途中にハンガーボルトが打ってくれている。残置ハーケンも所々にある。雪が少ないし暖かいので容易だったが、雪が多いとピンが隠れたかもしれない。40mほど。
 2P目矢崎トップ。岩場を少し登って、すぐに灌木と岩のやせ尾根。ここに打ってあったボルト
は真新しいが、抜けていた。ハイマツまで30mちょっとほど。
 あとはハイマツの中、雪の踏み跡をたどると、すぐに登山道に出て頂上。眺めよし。携帯に電波が入るのでメールを送る。
 そのまま赤岳に向かうが、かなり雪が少ないので矢崎OBは途中でアイゼンを外す。阿弥陀岳の下りは雪壁になっている箇所はまるで無い。岩まじりの登山道を下る。赤岳天望荘の前では小屋の人に入って休憩するように進められる。

 行者小屋でテントを撤収し、赤岳鉱泉に張り直す。夜はキムチ鍋。二人ともこの夜はなぜかほとんど眠れず。水は小屋でもらえる。

12/25 石尊稜
 5:00起床~6:40出発~取り付き8:00~11:00上部岩壁~12:00石尊峰~14:00BC

 尾崎、風邪が悪化。だましだまし出発。

 柳川北沢を横切る橋の所から、沢の踏み跡に入る。矢崎OBが持っていたエアリアがわかりやすかった。すぐ左手の小同心中央ルンゼ(?)を見送り、ちょっと先で左、小同心ルンゼ(?)と右、三叉峰ルンゼ(?)にわかれる。右手に入る。右側は中山尾根である。そのうち沢の奥に小振りな尾根が見えてくる。これだな。尾根の左側の沢から入っていき、途中から尾根に上がる。灌木の急斜面を登っていくと、下部岩壁が出現。やはりこれは石尊稜。雪の量が少なく、記憶とかなり違う。
 取り付きには、やはりハンガーボルトが二つづつ、二カ所に打たれていた。尾崎トップ。岩場、すこし右寄りから真ん中を登る。さらに右に回り込むと、凹角があって、それもルートらしいが、これは登らず。途中にもボルトが打ち足されているし、ハーケンも残されている。ただ、岩はもろくて、そっと登る。落ちたらボルトも岩ごと取れておかしくなさげである。げ、ではあるが。途中で右手にリングボルト二本を確認。三年前はここでいったんピッチを切って、今回より右側に寄っていったのだ。真下にいる矢崎OBには落石、落雪が集まるので、矢崎OBは途中で右側に待避。岩場は最初からそうだったが、どんどん草つき感が高まり、やがて左手から上がってくるリッジを越えて立木でビレー。三年前は、きっとこの右手の崖を登ったのであろうと思う。45mほど、かなり時間がかかってしまった。フォローで上がる矢崎OBはとっても速かった。
 ここでロープをといて、急な草つきを越えて、リッジを進む。雪が少なく、中途半端な状態の悪い雪があったりして少し緊張する。雪がもっとあれば雪稜だったと思う。
 右手に見える中山尾根の三人パーティは我々より登攀スピードが全然速い。
 上部岩壁に到着。さすがに風が出てくる。右側の鉾岳ルンゼ側から踏み跡が上がってきていた。ここには新しいボルトは無く、古い残置ハーケン三枚からビレー点をつくる。トップ矢崎OB。ロープいっぱいまでのびる。コールが一切聞こえないので、ロープの動きから判断して尾崎も登り始める。残置ハーケンもほとんど無く、岩角からランナーをとっている。リッジに出てもどんどんロープは伸び続け、ガリーを登り、ロープが宙を横切る。「これは矢崎さん、ロープ重かったやろうなあ」と思いながら登る。岩角に引っかかるロープをなおしながら登り切る。その
後はロープなしで登るとすぐに夏道に飛び出す。下から全部張って3Pほどか。
「矢崎さん」
「ん?」
「あんなにのばしてロープ重くなかったですか」
「ヒト一人しょってるみたいやった」
 地蔵尾根を下って赤岳鉱泉へ。田中、大西、伊藤、近藤も到着して、テントを張っていた。近藤が冬用下着を忘れてきていて、矢崎OBに貸して頂く。これは本当に命取りになることである。矢崎OBは予定を変更して本日下山することとなる。年内あと三日しか勤務日が無いが、残った仕事はとても三日では終わらなさそうらしい。矢崎OBのコーヒーと、田中持参のチーズケーキでささやかなクリスマスパーティ。尾崎、気分が悪くなってくるが、横になるとマシとなる。明日が心配だ。
 晩ご飯は、またもや塩多すぎ・ラード過多のペミカンのせいで悲惨なものとなる。田中は腹を下す。最近、山飯のクオリティの低下が著しい。田中(4)眠れず。

以上、メンバーは CL尾崎(4) SL矢崎OB
以下、メンバーは CL尾崎(4) SL田中(4) 装備・伊藤(1) 食料・近藤(1) 大西(6)

12/26 
起床5:00~出発6:00~赤岳天望荘9:20~文三郎道分岐11:20~阿弥陀岳13:00~BC15:30

 朝、外を見ると曇っている。準備していると、大西(6)がコンタクトレンズを落とし、見つけるのに手間取る。
 出発するが、田中(4)尾崎(4)はやはり体調が悪く、ピッチが上がらない。地蔵尾根の途中で休憩する。出発直後にハシゴ場に至り、ふたたび止まってアイゼン装着。ゴーグル出したり、目出し帽出したりする。時間をとってしまう。
 ガスも出ているし、風も吹いて小雪もちらついているので、昨日までと全く印象が違う。途中で近藤がゴーグルを凍らせてしまう。だましだまし行く。
 赤岳天望荘付近で休憩。相変わらずの視界だが、風は弱まる。頂上小屋の横で再び休憩。頂上からすぐに西側へ下りかけるが、頂上のおじさんに声をかけられて戻る。本当は南側にすこし下り、その後西へと岩場をまきながら鎖をたどりつつ下る。岩ピークは要注意だ。また風が強まる。
 どうも大西(6)のアイゼンの調子が悪いようで、すこし直す。近藤(1)もゴーグルを凍らせてしまうので、尾崎(3)にゴーグルを借り、目出し帽も交換する。
 文三郎道分岐で、冷たさをうったえるので、近藤(1)が目の下と鼻にヒルドイドを塗る。大西(6)もアイゼンが長かったので短く調整する。
 中岳沢のコルで休憩し、阿弥陀岳を眺める。岩場をぬって登るとあっという間に頂上着。みんな簡単すぎて拍子抜けする。ガスでなんにも見えない。記念撮影して下降。下りもすぐに下りてしまう。
 中岳沢のコルからは夏道をかけ下る。途中でアイゼンを外して行者小屋で赤岳を撮影して、赤岳鉱泉着。
 夜は田中(4)持参のチーズフォンデュを食す。田中(4)眠れず。

12/27 
起床5:00~出発6:50~根石山荘11:00~天狗岳12:05~黒百合ヒュッテ13:20~渋ノ湯15:30

 テントの中は暖かいようで、夜半、大西(6)の上に水滴が落ちる。今日も天気は昨日と同じ。テント撤収して出発。
 硫黄岳をだらだらと登って、稜線へ。視界はあんまり良くないが、夏道、コンパス、地形図をたよりに頂上へ。頂上からコンパスを合わせ、ケルンも頼りに夏沢峠へ。風がなかなか強くて凍傷注意だ。
 根石山荘のそばで休憩しようとすると、二階があけっぱなしになっていたので中に入って休憩。雪が吹き込んでふとんが真っ白だった。
 頂上に岩のある根石岳を越え、岩岩した天狗岳を登る。なんにも見えない。黒百合ヒュッテから上がってきた人に記念写真とってもらう。
 ちょっとした鎖場を下り、樹林帯へ。ここで、頂上方面から長靴とナイロンのヤッケ、木の杖をもったヒゲもじゃの外人さんが現れる。しばし歓談の後、さっそうと下っていった。
 中山峠手前がすこし緩やかで迷うが、右手に崖を意識して下ると中山峠。黒百合ヒュッテで休憩し、渋ノ湯へ下山。渋ノ湯直前がガチガチに凍っていて、一番怖かった。

 入浴は15:00までだったが、無理を言って入れてもらい、タクシーで茅野へ戻る。6600
円なり。伊藤(1)は尾張一宮へ帰り、残りは塩尻から名古屋まで特急を使い、この日のうちにそれぞれの家に帰る。

反省会記録
1/13(木)部室にて

行動記録については特に問題は無し。田中(4)より、「眠れないことを大げさに書きすぎ」

【食糧に関して】

【装備に関して】

【行動に関して】

【全体を通して】