2004年度クラブ山行 口ノ深谷沢登り行動記録

【メンバー】
 CL装備・尾崎(4) SL・田中(4) 装備・伊藤(1) 装備・近藤(1)

【日程】
 2004年 5月15日

文責: 尾崎 竜平

5月15日(土) 
坊村7:00~入渓7:45~14:35最後の15m滝15:10~15:50遡行終了・登山道出合16:10~17:30坊村

前日に坊村まで入っておく。堅田で晩ご飯を食べたが、なぜか尾崎、田中は1000円を超える量を飲み食いしてしまう。生(大)が最高。女子バレー、アテネ出場おめでとうって感じだ。
タクシーで比良山荘まで入って、神社の中で寝る。比良山荘の側溝で冷やされているビールが魅力的だった。
明け方は寒さで皆びびる。とてもこれから沢に入る気分ではなくなる。トイレに行って気合いを入れて、林道を歩き始める。歩いているうちに晴れ始めて、体もぽかぽかしてくる。緑色のうんちが点々と道沿いに落ちていて不思議だった。

 橋を渡ったところから入渓。準備しながら沢の方をのぞくと、真っ暗で洞窟のようだ。近藤はおニューのハーネスに、上下とも冬用下着にジャージ、そして橋本OBのアンティークものカッパをフル装備だ。伊藤も同じように大西カッパと、購入した渓流シューズで完全装備。尾崎、田中は比較的軽装だ。
 沢に入ったとたんに、尾崎がお腹を冷やして下痢になる。2度待ってもらい、時間をかなりロスする。
 最初の大きな滝12mは、資料(関西周辺の谷)通り右のガリーを登って巻く。尾崎と田中で、ロープは張らなくても簡単そうだな、とか言ってフリーで登っていったが、上の方で立ってきて、高度感が出てきて少し怖かった。
 滝を次々越えて、続いての大きな滝12mはまず尾崎が滝裏を左側から右へくぐり、斜面を木の根っことバイル、すぐ左のレッドキングの背中みたいな岩を手がかりに巻き登っていった。土だと思ったら、つるつるの岩の上に土や葉っぱが乗ってるだけのところも多くて怖い。太い木のところまで登ってから、離れて待つ3人に滝をくぐらせて下まで来るように合図する。ロープを、尾崎が登った斜面より滝よりのルンゼ状にたらす。プルージックで近藤、伊藤が登ってくる。伊藤はルンゼを土で滑りながら、近藤はその隣の岩が出ているところを登ってきた。確保された田中も岩よりに。尾崎が登るのを、離れていて、助けようがないところから見ていると怖かったようだ。
木のところから、再びルンゼを詰めて、数メートル上から岩の隙間に垂れてきた木の根をたよりに滝上に出る。ここもなんだか踏まれていて、人が通るのがわかる。
 残置ハーケンと書かれた7mの滝は、滝身左の岩の左からも水が流れ出していた。その左の壁3Mほどを登る。たしかに残置ハーケンがあって、ヌンチャクをかけてつかう。ちょと左には、あやしげなスリングが木から垂れ下がっていた。尾崎がまず上がって、後続をお助けヒモで補助する。いらなかったかも。
 尾崎は下痢をおそれてあまり水に入らない。水は冷たいが、日も差したりする。少々休憩する。尾崎の脱糞を目撃したメンバーは、川から水を飲もうとしない。「上流でもこんなやつおるかもしれへんで」
 6M飛瀑は、廊下を通って手前までみんなで行ってみるが、どうも登れる自信がなかったので、右岸の明瞭な巻き道から巻く。再挑戦を誓う。落ち口を見てみると、やっぱりいかなくてよかった、と思った。
 近藤の着る橋本カッパは、内側からぼろぼろと大量の白い屑を吹き出し、近藤を不快にさせる。「あ~、ジャージによけいな汚れがついちゃったよ」
 なんだか気がつくと、自分のはいた息が白くなっている。どおりでさっきから皆の闘志が盛り下がってると思った。さらには時計を見ると13:00。いつのまにか空もどんよりだ。
 12m美瀑も巻く。
 残置ハーケンのある連瀑帯まで来る。手前の滝はチョックストーンの奥から落ちて、したから流れ出ている。横にも、岩の摂理にそって側溝のように水が流れている。尾崎がストーンのすぐ手前から左岸にとりついてじたばたしていると、「ハーケンあるで~」とラストの田中が左岸のハーケンとスリングの存在を知らせる。あれ~?つかんで一段登り、トラバース。さらに3本べた打ちされたハーケンから垂れたスリングをつかみ、さらに一段全員上がる。横ではチョックストーンの隙間に釜から流れがごうと吸い込まれていく。
そこから数m滝身の右側を登る。縦ホールドと足ジャミングで一投足。傾斜の落ちた上部はぬめって、うかつに水流の方へよった尾崎はすべりそうで怖くなる。近藤にもちょっと言っておく。確実に安全な方へ行きましょう。近藤と滝の上の右岸から登りはじめた伊藤を見ていると、すぐにするっと滑ったのが見えた。ありゃっ、すべった。声をかけると、伊藤は釜からすぐに上がって、たぶん大丈夫そう。「大丈夫か!?」という近藤の声が響く。「ロープ出そか?」と聞くと、田中が「出せ~い」とサインを送ってくる。左岸にわたって、木の根っこでロープを固定して垂らす。伊藤はプルージックで登ってきた。手の甲を擦りむいていた。他は大丈夫そうだ。田中を確保する。田中の話では、落ちた伊藤は釜に体がかなり沈んだらしい。岩があってよかったそう。下の滝に吸い込まれなくてよかった。伊藤談「気がついたら水の中にいたよ」
つづいてV字状スラブ滝。つるつる。滝の前までいこうと、淵に入ろうとしたら、ぜんぜん足がつかない。水量も多いし、時間もないのでつるつるの左岸、木を持ちながらさっと巻く。つるつるのナメをすこし上がっていくと、最後の15m滝が視界に飛び込んでくる。近藤は軽快だ。滝でかいな~。と、気がつくとラストの田中がナメで滑って苦労している。「誰もラストを見てない!」と訴える田中。ごめんね。
資料通りかどうか。とりあえず近藤、伊藤を滝の前で待たせて、尾崎と田中が右岸のルンゼを登り、右上するバンドの前までいってみる。バンドは結構幅広く、見たところ落ち口手前まで簡単に行けそう。尾崎が上がってみると、最後の落ち口が少し怖い。残置ハーケンと、打ち足したハーケンで田中に確保してもらう。下の二人をバンドの前までと思って呼ぶが、気がついたら近藤がバンドを上がって田中のすぐ後まで来ていた。安定してそうなのでそこで待ち、まだ上がっていない伊藤は下のバンド取り付きで待。
怖い右岸を上がり、残置ハーケンを見つけて中間支点を取る。なるくなったところで左岸にわたって木の根で支点をとる。近藤、伊藤順番にプルージックで登ってもらうが、登る右岸と反対の左岸で固定したために、途中で固定をゆるめてロープをたるませた。もう落ちないだろうと思ってやってしまったが、あそこで落ちたら振られるし、勢いよくおちたらプルージックのシュリンゲが危なかったろう。確保された田中が上がってくる。
ロープをしまってさあ行くぞ。もう15:00まわってるよ。
あ~、もう大きな滝は終わりだ~。尾崎は「みんな気を抜かないでな」と言ったとたん滑ってしりもちをつく。恥ずかしい、いや、危なかった。ここが切れ落ちてたら…。
ゆるくなった流れをぱちゃぱちゃ(じっさいはつまずきながら)歩いていく、両岸にもゴルジュはなく、緑の樹林帯だ。ガスが濃くて、視界は100mも無い。と、うしろから「ストップ!」の声。田中と伊藤がしゃがみこんでいる。足ねじったか?と思って行ってみると、どうも伊藤が流れの中にメガネを落としたらしい。流されたかも、と手分けして探すが、ほどなく伊藤が足下から見つける。あ~よかった。
すぐに登山道が横切り、ここで遡行終了。記念撮影して、沢道具をしまう。足の指が非常に痛い。リュックに装備が入りきらない近藤、伊藤はビニール袋に入れて手提げにする。歩きにくそう。ガスが濃くなってきて、視界はもう50m。
水の流れる登山道を上がってワサビ峠へ。尾崎は武奈ヶ岳に行きたいな~、と思っていたが、視界も時間もないので坊村へ早く下る。下っていくとガスも晴れてくる。尾崎、無様にも3回くらいしりもちをつく。
坊村に着と同時に雨が降り出す。神社にお礼を言う。バスは無情にも5分前に行ってしまった。田中がヒッチハイクを試みるが、まったく話にならない。タクシーを呼んで堅田まで帰る。4人ともすっからかんになる。それでも堅田駅前の屋台であったかいラーメンを食べれる。すごくおいしかった。

尾崎「こんなんで東ノ川いけるかな~」
田中「考えもんやな~」
伊藤「俺、もう考えてるよ」
近藤「…(眠ってる)」

【反省会の記録・要約】
・ 全員体力は問題なし
・ みんな準備が遅い。まわりに気をつかうように。出発、休憩の時間をはっきり宣言していく。
・ 遡行図は事前の検討会に2枚くばっていたが、本番では基本にするのを1枚に限定しておいた方がよかった
・ 時間がかかりすぎた。予定の2倍。ルート取りをよく考える。小滝まで全部登る→時間かかりすぎる。
・ ロープを張った方がよかったところがあった。最初の滝の高巻きと、伊藤が落ちたところ。
 また、最後の15m滝のロープ固定は左岸ではなく右岸で固定した方がよかった

尾崎・時間を気にせず歩いていた。滝を小さい段差まで全部登ってしまった。簡単に横を通れるのなら行ったらよかった。
   巻ルートを探しに行くときにパーティーと離れすぎた。
   地形図を濡らしてしまった。
   下痢で時間をとらせてしまった

田中・時間に気を配ってなかった。
   伊藤が落ちたときにどうしたらいいかわからなかった。
   滑ったら危ないと思っていて、伊藤も滑り気味だった、もっと右寄りに行った方が安全そうにも思えた。言った方がよかった。
   岩登りに時間がかかった。もっと練習を。
   沢から上がって下山するときスニーカーで下りたら足首痛かった

伊藤・危ない、と思ってもロープを頼む。
   ロープを最初に出した高巻きのとき、落ちるかもと思った。
   メガネをとばされた。紐を付けたりするべき。
   ザックが小さかった。(詰め方の問題?)
   時計がてもとに無かった。
   田中の指摘では下山時の足さばきに癖があるように見えた。石よく落とした

近藤・カッパが水を通した。
   ロープをつかったところでは冷静に行けた。
   ザックが小さかった。(詰め方の問題?)
   時計がてもとに無かった。