神戸大学山岳部 石鎚山 報告書

【メンバー】
 田中・矢崎

【行程】
 1月10日(土)曇りのち晴れ
 石鎚山ロープウェー成就駅~二の鎖小屋~弥山往復~二の鎖小屋~国民宿舎石鎚TS

 1月11日(日)曇り
 国民宿舎6:40~西之川10:00

1月10日(土)曇りのち晴れ
石鎚山ロープウェー成就駅9:10~二の鎖小屋11:50~弥山往復(1:00)~二の鎖小屋13:00~国民宿舎石鎚TS15:45

 ロープウェーの終点を降りる。積雪は10~15cmだが最近は降っていないのか道は凍っている。神社の鳥居横にあるポストに登山届を入れ、アイゼンを装着(田中のみ)して入山する。人は見当たらないが、正月の頃のものと思われるトレースがついている。歩きやすいが物足りない。八丁を過ぎると急登で、えっちらおっちらのんびりと行く。前社森は予定通り左側を巻く。
そうこうしていると二の鎖小屋。空はすっきりせず眺望もない。二の鎖小屋手前で幕営する予定にしていたが、なんだかあっさり着いてしまったので、土小屋まで進むことにして、分岐にある物置き様の小屋に不要な荷物を置いて弥山へ向かう。二の鎖、三の鎖のトラバース道にも踏み跡あり。谷側は確かにちょっと怖いけど、よほど不注意でない限り踏み外すことはない。たいしたことはなかった。
弥山につくと風が強く、あらゆるものが凍りついている。大きな鎖をぐるぐるに巻き付けられた「御神体」の姿は、威圧感がある。天狗岳はまったく見えないのでカットする。神社にお参りして下る。再度土小屋方面への分岐に戻り、小屋の中でお昼御飯を食べる。すると急に晴れてきた。石鎚北壁も姿をあらわす。出発じゃ~イ。
ルンルン気分で土小屋方面へと向かいだしたが、段々滅入ってくる。トレースがあるようでない。どうやら凍った雪が上から風で下に積もるのか、フレーク状あるいはスライスアーモンドのような雪片が道の表面を覆っている。それはさらさらしていて膝上まで埋まる。発泡スチロールでできた雪の中を歩いているようだ。北壁下部のトラバースは急斜面の谷筋を何度か渡らなければならず、確かに雪崩が怖いところである。矢崎とトップをかわるがわる交代しながら行く。積雪量が多かったらどうしただろうか…。ここの通過で400mに40分もかかってしまう。
やっと稜線にぶつかると、はっきりとトレースが出ており、暑いくらいに日が照っている。ところどころ土も見えている。土小屋への縦走路から分かれて、明日の下山口のある国民宿舎の方へ降り、駐車場のトイレの横にテントを張る。さすが西日本、17時半を過ぎてもうっすら明るい。星空がきれいであったが、雲の流れが速い。

1月11日(日)曇り
国民宿舎6:40~西之川10:00

5時半起床。「これだけじゃ足りん」と言って田中の分のラーメンを奪って食べるY。ひどすぎる。田中ショックを受ける。
ツナノ平は迷いようのないはっきりとした「道」。両脇にブナ林やら杉林やらあって、北八ツのようである。最初こそ膝ぐらいまでの雪があったが、1時間も歩くと完全に夏道が露出している。長い道ではあるけれど、巨岩が急斜面に無数に点在する岩原や、釜の美しい滝など、見所が沢山あって退屈はしない。
下山後は、入山時にテルモスにお茶を下さった旅館で温泉につかる。黄白色で湯の花が濃い石鎚温泉の元湯である。300円と激安。駐車場で食いつぶし、高松でうどんを食べて帰路につく。

所感:
年末から降雪がなかった為にトレースが大部分残っていて、冬山のトレーニングとしては不十分なものであった。頂上の積雪が1メートルときいて、2人での入山であればラッセル力がないので2日間にしようということを決定したのだが、行けれたら行くということで3日で計画しておいて現地で判断してもよかったのではないだろうか。3月の山行までにはもっと縦走力と経験を養いたいので、それまでに雪の多いところで3泊以上の山行を計画したいと思う。
矢崎さん、お付き合いいただいてありがとうございました。

文責:田中