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夏合宿(剣・真砂沢定着)


2000.7/19~27 特記以外 記:大西

CL大西(2) SL藤原(2) 明石(4,20入山) 斎藤(1) 藤本(1 23日下山) 橋本(3 25日入山)
矢崎(OB,23下山),小宮(OB)

源次郎尾根 八ツ峰上半 チンネ(中央チムニー~Aバンド~Bクラック)


7/19 晴れときどき曇り 

室堂(9:20)-別山乗越(13:05~45)-剣沢(14:10)-真砂沢BC(16:00)

 大西・藤原・斎藤・藤本さんと矢崎さんは前夜,大阪発の夜行急行「きたぐに」で出発。富山からは前日・普通列車を乗り継ぎ,富山駅で駅寝をしていた小宮さんも合流して,室堂へ向かう。よく晴れた空の下,のんびりと進む高原バスは快適だ。つい,うとうとしてしまう。
 室堂では,梅田からの直通バスで来られた竹内さん(OB)が待っておられた。入山の準備をしながら荷物の重さをはかる。大西・藤原はともに約35kg。斎藤は33kg。よく見ると,結構余計な物を持ってきているのが1年生らしい。小宮さん,矢崎さん,藤本さんは25kg前後。全体的に去年より軽め,といった感じだ。
 山岳警備隊の方も言っておられたが,なるほど今年は雪が多い。登山道は雷鳥平の手前から雪に埋もれている。雷鳥坂は雪だらけだ。新入生にキックステップを教えながら,ゆっくりと登る。途中,斎藤のペースがだんだん悪くなってくる。重荷に慣れていないからだろうか。斎藤の共装を減らし,一部は竹内さんにも持っていただく。もう1人の新入生,藤本さんはすこぶる元気だ。途中からは雪の消えた夏道を行く。だんだんと雲が出てくる。
 13時過ぎ,別山乗越に着く。曇天せいか剣御前小屋前の店は出ておらず,静かである。剣岳は雲に煙っている。やはり雪は多そうだ。抑えていた不安な気持ちがまた,顔をのぞかせる。
 雪だらけの剣沢を下る。駐在所で入山届を出し,警備隊の方の話を聞く。八ツ峰の下半はV・VIのコル上部の雪が不安定なため,中止を勧めるとのこと。その他,長次郎谷は上部にクレバスが多いこと,八ツ峰上半のV・VIのコルにも雪が多く,雪渓の末端処理等,くれぐれも注意するように,そして十分な雪練を行うように言われる。
 16時,真砂沢BC着。雪のない場所はほんのわずかだ。

7/20 快晴 昼から雲が出てくる

雪練

 4時起床,5時15分頃BC発。今日は長次郎谷で雪練を予定している。6時前,長次郎谷に入り,快調なペースで登っていく。なるほどV・VIのコル上部の雪は今にも崩れそうにみえる。落石の流路をできるだけ通らないようにする。6時半過ぎには僕達の数百m上方の源次郎尾根側で大きな崩落が起こる。竹内さんの指示で全員が流路と逆側に避難する。大きな岩が真横を転がっていった。この後,立て続けに同じ場所からの崩落があり,長次郎谷での雪練は危険と判断し,剣沢の比較的急なところを探して雪錬を行うこととする。谷を下っていると,もう1度崩落があった。
 剣沢の平蔵谷出合いより少し上,左手の斜面に適当な傾斜の雪渓が見つかり,そこを雪練場とする。9時頃,雪錬開始。歩行,ストップ,スタカットのそれぞれの形を覚えることを目標に2つのグループに分けて練習する。
 昼過ぎ,明石さんが剣沢雪渓を下ってくる。荷物は30kgもあるそうだ。雪錬に参加した後,15時頃,先にBCへ下る。
 運動神経抜群の斎藤は1日目にして実戦でも十分使えそうな習得ぶりである。藤本さんはストップと下りの歩行にやや不安があるが,彼女の努力には脱帽する。本当に絶え間なく練習をしているのだ。結局,藤本さんはスタカットの練習はできなかったが,明日,気合を入れてやれば十分にできるようになるだろう。ストップなどについても上達の兆しが見えており,16時過ぎ,長かった1日目の練習を終える。

7/21 快晴 今日も昼から雲が出てくる

雪練

 4時起床,5時過ぎ出発。昨日の状況を考え,長次郎での雪錬は今日も中止し, アイゼン歩行の練習を兼ねて平蔵谷の途中まで登り,そして昨日の雪練場に向かう。努力の甲斐あってか,藤本さんもかなり上達している。斎藤は相変わらず安定している。スタカットも十分に練習を行い,14時40分,練習を終える。
 BCに帰ると,見上さん(OB)が扇沢から入山されている。一緒に入山された木南さん(OB)は藤原,明石さんと長次郎谷を偵察に行っていたようで,ほどなく帰ってくる。V・VIのコルは特に問題なさそうとのこと。V・VIのコルは相変わらず危険かも…とのことだった。24日の八ツ峰下半は上半に変更する。
 木南さん・見上さんが持ってきてくださったお酒で乾杯。山で飲むビールはやはり美味しい。20時頃までみんなで雑談する。なんと木南さんは,とある雑誌で”いい男100人”に選ばれていたらしい。う~む。

7/22 曇り時々雨  源次郎尾根

起床(3:00)-BC発(4:15)-源次郎尾根取付(5:00)-I峰(10:20~30)-II峰(11:30~懸垂終了12:10)-本峰(13:30~14:00)-平蔵のコル(14:40)-BC(17:20)

日本海にある停滞前線のせいだろうか,かなりの雲が空を流れている。雨の不安は拭えないが,これくらいならなんとかなる,との意見が大勢を占め,予定通り,源次郎尾根に向け,出発。竹内さんは今日,下山のため,剣沢を登って行く。木南さんは靴の調子が悪く,テントキーパー。源次郎尾根末端の平蔵よりの草つきから尾根ルートに取りつく。すでに先行パーティーがおり,取りついてすぐにある岩の所でいきなり待たされる。藤原は体調がよくないらしい。また,藤本さんは雪練でストップをやりすぎたのか,右手の握力が出ないと言っている。少しでも不安を感じるところはザイルを出すようにする。蒸し暑い曇天の下,樹林帯の中を登って行く。途中,天候について話し合うが,なんとかなるだろうとの意見がやはり多数派を占める。少々の雨は覚悟の上で源次郎尾根を登ることに決まる。
雨中を黙々と進む。雨を喜んだナメクジ達が,岩に張り付き,姿を表す。I峰の手前,稜線に出るあたりでガスに包まれる。I峰は意外に遠い。途中でかなり強い雨が降る。I峰頂では、たくさんの子を連れた雷鳥のつがいに出会う。
 II峰の懸垂下降が終了したのは12:10。タイムリミットの12時を少し回っている。周りがガスに包まれ,エスケープルートは全く見通せない。先に進むことにする。本峰に向け,もろい岩稜を登っていく。13時半,ガスに包まれた本峰に着く。もちろん展望は全くきかない。
 下りは長次郎右股を予定していたが,ガスで視界が利かないため,昨日偵察し,比較的安全と思われる平蔵谷を下ることとする。雨に濡れて極めて怖いカニのヨコバイを通過し,平蔵のコルから平蔵谷を下る。アイゼンをつけるほか,最初2ピッチ,ザイルをフィックスし,確実な下降を心がける。1ピッチ目をフィックスする際,雪渓と岩との隙間にザイルが挟まり回収できなくなるが,結局末端の10mほどを切り,残りを回収する。斎藤・藤本さんともにアイゼン歩行は安定している。剣沢が幽かに見え、懐かしい気分になる。突然、空がパッと晴れて視界が広がる。17時過ぎ, 満足感いっぱいでBCに帰る。
 BCではなんと,小屋の方から差し入れがある。悪天候で,小屋泊の人のキャンセルが多かったらしい。たいへん美味しい天ぷらとサラダ,和え物を頂いた。本当にありがとうございました。

7/23 曇り時々晴れ

 大西,小宮:休養日
 藤本・矢崎:下山
 藤原・明石・斎藤:VI峰CフェースRCCルート

 4時,RCC隊が,6時過ぎ,下山隊が出発していく。大西,小宮はテントキーパー。木南さん・見上さんも下山隊と共に帰かれた。
 9時40分頃,RCC隊が帰ってくる。どうも雪渓の状態が悪かったらしく,取りつけなかったようだ。そのかわり途中で洞窟を見つけ,ちょっと探検してきた(?)ようである。
 今日の夕飯はスープスパゲティーにマッシュポテト。そういえば今回の合宿のご飯はよく考えられていて,結構美味しい。食料係は藤本さんと明石さん。ご苦労様でした。

7/24 曇り 八ツ峰上半

起床(3:30)-BC発(4:30)-V・VIのコル(7:15~30)-VII・VIIIのコル(10:00)-八ツ峰の頭(11:40~12:40)-BC(17:10)

今日も停滞前線のせいか,天気が悪い。天気予報によると大気の状態が不安定で,午後には局地的に雷雨の恐れもあり,夜半からは雨になるという。タイムリミットを2時間半,大幅に繰り上げ,VII・VIIIのコル10時とする。
 長次郎谷下部は落石の危険があるため,できるだけ早いうちに登る。危険個所を抜け,6時40分過ぎV・VIのコル手前のガレ場で休憩。下の方で,やはり源次郎側の雪渓が崩落する。
 コルへは両側が切れ落ちていたため、ひたすら真中にルートを求めて上る。苦労して上がったV・VIのコルはやはり雪が多が,平らで気持ちいところだった。しばらく寝転がって晴れてきた空を見上げる。雪渓の末端と岩との間に隙間ができているが,それほど問題はなかった。
 VI峰の登りでコースを誤り,Aフェースの下降路に入ってしまい,ザイルを出す。間違えているのはわかっていたが,トップの明石さん「行ける」と言うのでついていってしまったのがいけなかった。ここでかなり時間を食ってしまう。VI峰は9時着。少し休憩をする。今日は雲は多いが,ガスっていないのが救いだ。ただし,風は強い。
 VI峰の下りもザイルを出し,VII峰は巻き道を通ってVII・VIIIのコルに向かう。落石の怖いところが少しあるが,それ以外は足元に小さな花の咲く,気持ちのいいトラバース路だった。VI・VIIIのコルを偵察に行く。コルから長次郎雪渓への下降路は,クレバスが多く危なそうだ。VIII峰へのルンゼは岩がごろごろしており,落石に気を使う。VIII峰からは10m程度の懸垂下降をはさんで11時40分,八ツ峰の頭着。天気が悪化する兆候は見られず,のんびりと休憩する。阪大のパーティーが登ってきて,少しの休憩の後,先に降りていく。
 12時35分頃,眼下の長次郎右股で先ほどのパティーの人が一人,クレバスに転落する。上から呼んでみるとどうやら大丈夫なようで,少しホッとする。12時40分,僕達も頭を後にする。
 長次郎右股は結構急だ。チンネに向かうため,今日は三ノ窓にビバークする藤原・小宮はここで分かれる予定だったが,念のため,小宮さんにはついてきてもらう。件のクレバスまで2ピッチ,スタカットをする。落ちた方はレスキューシートに包まり寒そうだ。腰を打ったとのこと。外傷は見受けられないがショックで朦朧としている様子。一人での歩行は辛いようで,阪大の方とも相談の上,阪大・神大双方のザイルをフィックスして下ることにする。
 何ピッチくらい張っただろうか,16時前頃, 熊の岩手前の傾斜がやや緩くなったあたりで僕達は先に降りることにする。小宮さんは急な雪渓を登り返していく。本当にお疲れ様でした。急がずマイペースで下って行く。
 今日,入山予定だった橋本さんは来ていない。今日は8人天に大西・斎藤・明石さんの3人。広々としている。ご飯もいやという程ある。
 阪大パーテイーも7時ころには戻ってきたようだ。このころ,雨が降り出す。小宮さんと藤原はあんなツェルトで寒くないんだろうか。少し心配になる。

7/25 雨 沈殿

 かなりの雨が降っている。沈殿に決定。みんな朝寝をする。
 10時頃,橋本さんが到着。室堂からわずか2時間半できたそうだ。半年前,大怪我をした筈なのだが。いくら荷物が軽いとはいえ,彼の体力には本当に驚かされる。しっかりビールも持ってきてはるのが橋本さんらしい。
 チンネ隊とは無線交信の時間を設定しており,明石さんが無線を飛ばすが返事がない。少し心配になってくる。午前中どしゃ降りだった雨は,昼頃から少し弱くなってくる。とはいえ,やむ気配は全くない。
 15時半頃,ようやく藤原・小宮さんが帰ってくる。雨が弱くなってから出発したようだ。藤原の時計は17時をさしている。どうも無線が通じなかったのは,このためのようだ。三ノ窓は,どしゃ降りで風も強く,たいへんだったらしい。明日,藤原・小宮はBCから三ノ窓雪渓をつめ,もう一度チンネに向かうことにする。明石・斎藤・橋本は長次郎雪渓をつめ,八ツ峰の頭からクレオパトラニードルに行くとのこと。大西は靴の不具合と靴擦れのため,仙人池に散歩ということにする。
 夕方,ようやく雨がやみ,薄日が差してくる。

7/26 曇り 

藤原・小宮:チンネ
明石・斎藤・橋本:クレオパトラニードル
大西:休養日

 3時起床。どうも空は曇りのようだ。チンネ隊は4時,ニードル隊は4時15分,それぞれ出発していく。大西は靴の調子が悪く,曇天ということもあって今日も休養日。のんびり本を読む。
 16時半前,皆が帰ってくる。途中で合流したようだ。すぐに最終日恒例の食いつぶし大会に移る。

チンネ報告    文責:藤原

メンバー:L藤原(2) 小宮(OB)
ルート:中央チムニー~Aバンド~Bクラック

7月24日曇り

 八つ峰上半の後、長次郎の右またで大西、明石、斎藤と別れる。小宮は途中まで3人について降りる。藤原は上にいる。小宮が戻ってくるのを待ち、池ノ谷ガリーを下る。スノーバーは右またに残置しておく。落石に注意しながら20分くらい下り、三の窓に着く。小さいテントが2張ある。つぇるとを張り、飯を作る。雪解けの水を使う。ラジオを忘れたことに気付く。夜雨が降り始める。底に水が流れ、恐ろしく寒いが、小宮爆睡。

7月25日雨

 寒さであまり寝られない。雨のため待機する。無線交信の時間になり、呼びかけるも応答がない。後で知るが藤原の時計は狂っていた。BCまで下ることにする。残置のある長次郎右またに行くも風雨が強く下れそうにない。三の窓に戻る。もう一度ツエルトを張り待機する。しばらくして少し雨が弱くなったので三の窓雪渓を下ることにする。3Pスタカットする。下り始めてまもなく雨がやみ、風も弱くなる。BCに着いたとき、時計は17時を指していたが実際は15時半頃であった。

7月26日晴れ

 負けず挫けずチンネを目指す。4時にBCを出発し、三の窓雪渓をつめる。上部まできたとき、下で八つ峰側の雪渓が崩れる。取り付きまで行くと1パーテイー既に来ている。少し休憩し、登り始める。
1P 藤原  ホールドを豊富だが高度感と浮石があり、かなり怖い。残置ハーケンも不安だ。
2P 小宮  ドタで登っているため怖そう。カンテ途中でハーケンを打つ。バンド手前で切る。1P2Pが核心であった。
3P 藤原  中央バンドまで10m登る。ここから移動しピナクル上まで確保なしで行く。
4P 小宮  Aバンド。かなりの高度感があるが、あまり怖くない。ホントに。
5P 藤原  Bクラック。すこし戻ってクラックを登る。途中ビレイ点があるが最後までいけそうなので行く。ロープの流れが悪くなったが頂上に着く。すごいうれしい。叫びたかったが、近くに人がいたので止めた。明石、斎藤、橋本であった。
 クレオパトラニードル隊と合流し、八つ峰の巻き道を下る。藤原のプラシューが壊れ、細引きで仮補修する。6峰にて休憩、昼寝する。5,6のコルを慎重に下る。こるから2Pロープを張る。BCに戻って、食いつぶし。 

クレオパトラニードル(記:明石)   橋本3、明石4、斎藤1

長次郎右また(2:00)八つ峰の頭~クレオパトラニードル~八つ峰6峰~5・6のコル~BC

 長次郎谷下部の雪渓が不安定であり、以前、雪渓に日が当たり始める6:30から7:00にかけて、2度程長次郎側から雪渓が崩れ去るのを目撃していた。その時刻より早くイヤラシイ長次郎下部を通過するために、早起きを嫌がる橋本を説得し、3時起き4時出することにする。
 5・6のコル直下でアイゼンを装着する。長次郎右俣上部は急な上に、両側が崩れかけており、結構怖い。合宿中雪渓を何度も上り下りしてきた斎藤1は、はやいペースで登ってきた。
八つ峰の頭へと岩を登る。休憩する。遠くに槍が岳が見えた。薬師岳も大きく見える。八つ峰の頭を岩つたいに降りて、チンネの頭へ行って見る。橋本3がチンネ隊小宮を呼ぶが、応答なし。
クレオパトラニードルへ向かう。明石4トップで登る。岩の間にザイルが挟まって、流れが悪くなったため、ビレイポイントに着いていながら、ザイルを直しに少し戻る。懸垂支点のシュリンゲが古そうなので、明石4は橋本3に捨て縄を持ってきてもらうように頼む。明石4は、岩角と残置ハーケンで確保体勢を整える。斎藤1・続いて橋本3が登る。夏合宿後の夏休みをどのように過ごすかなどを話しながら、ピークでのんびりする。突然、チンネの頭にひょっこと、チンネ隊藤原2が現れた。藤原2のうれしそうな表情、夏合宿で岩に行けず不完全燃焼に終わったと感じる明石4は妬ましくなった。しかし、まあ、とにかくオメデトウ。祝福せねばならない。雨のなかのビバーク、雨中の撤退を経て、再挑戦を決意した、チンネ隊リーダー藤原2の粘り勝ちです。
捨て縄が短くて使いものにならず、結局残置のシュリンゲを頼りに、ニードルの頭から懸垂する。降りた後、ザイルが回収できない。どうやら、岩のみぞにはまってしまった様子。明石4が再びプルージックで登り、ザイルを直し懸垂する。どうにか、ザイルを回収する。
チンネ隊と合流して、八つ峰上半7峰の巻き道を行き、6峰を登る。おやおや、6峰ピークからCフェースに登っている人たちが見えるよ。どうやって取り付いたんだ?藤原2はCフェースの頭から懸垂すれば取り付けると言う。崩れかけの雪渓の上を通過して、取り付いたのだろうか。おまけに八つ峰下半を終え、5・6のコルへと懸垂するパーテイーも見える。明石4は、自分の状況判断が、「危険」のかなり手前でなされているのではないかと感じた。これは、いいことなのか、よくないことなのか。現時点では、この判断でよかったのだ、行かなくてよかったのだと考えている。しかし、この悔しさは何だろう…。ぶつぶつと明石4が考えている間、ほかの部員達は全員、心地良くねむっていた。明石4もそのうち眠っていた。驚くべきことに、この狭い6峰のピークで全員が昼寝した。目を覚ましたあと、下を見て、よくも誰も落ちなかったものだと、ぞっとした。
懸垂支点のあるルンゼを後ろ向きに慎重に下りる。クレバスが怖いので、5・6のコルから2ピッチ張る。先行して京都府立大パーテイーがザイルを張っている横に、張らせてもらう。
BCに戻って食いつぶし大会を行う。ペミカンたっぷり、麺たっぷりのカレーうどん。お腹いっぱい食べました。

7/27 晴れのち曇り

起床(4:30)-BC発(6:50)-剣沢小屋(9:20~10:00)-室堂(13:00)

 朝,起きてみると晴れている。雲が多いとはいえ,ひさびさの青空は気持ちがいい。重たいザックを背負って剣沢を登る。剣沢の駐在所で下山連絡をし,曇り始めた剣岳を眺める。
 別山乗越しの剣御前小屋前では屋台がにぎやかだ。ここからは各自のペースで下ることにする。雪渓をグリセードで下った橋本さん・小宮さんは12時半頃,それ以外は13時過ぎ,室堂に到着。途中,雷鳥坂で愚リーダー・大西が別山乗越しにピッケルを忘れているのに気づき,取りに帰るというおまけまでついた。

 2年目の大西・藤原が中心となって進めてきた夏合宿。不安も多くありましたが,無事に下山でき,本当にホッとしています。なかでも計画の段階や雪練において多くのことを教えていただいた竹内さん,最初から最後まで付き合っていただいた小宮さんをはじめ,木南さん・見上さん・矢崎さんのOBの皆様にはたいへんお世話になりました。また,登山本部の入江さん,乙藤・北口両先生やたくさんの装備を寄付していただいた福島さんをはじめとするOBの皆様,本当にありがとうございました。 


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